マイ・ブリコラージュ

１９４５年１月に（終戦は、同年８月）
三河地震があった。
が、軍需工場の多いこの地域に、
甚大な地震被害があったことは、
戦況悪化の折、国民の動揺を抑えるため
他国に国内の状況の悪化を知られないため
大地震の報道は伏せられた。

今朝の中日新聞に、当時、国が調べた
機密の記録の有ることが、載っていた。


記事にある、幡豆郡とは、私のふるさと



東南海地震のあとの三河地震


昔から、ほぼ５０年おきに、
大きな地震が起きている。



三河地震から今までもう６６年経つ。
またこの地域に、いつあっても不思議はない。

三河地震当時、幡豆郡に、
名古屋から疎開していた子供達がいた。
お寺の本堂で、みんなで寝泊りしていたが、
この地震のとき大きな梁が落ちて、
多くの子供たちが亡くなった。

空襲から守るために集団疎開させたのに
守れず悔やまれる。という先生の手記を
読んだことがある。子供さん達の遺体を、
名古屋の親御さんまで
届けなくてはならなかったときの無念

私は、阪神大震災が起こったのち、
色々調べていたときに　初めて、
三河地震のことを知った。

報道が伏せられたため、何一つ支援物資が
届かなかったのだ。その５０年前の
濃尾地震の時でさえ、日本中から
支援物資が届けられた。震災遺児には
見舞金と、お菓子が一袋づつ渡されたこと
など、記録を読んだことがある。

阪神大震災支援を呼びかけていたとき、
三河地震を経験していた年配の方が
『　避難所があって、毛布がもらえて、
お握りももらえて、それでも
文句言っているのを聞くと、腹が立つ　』
と遠くを見つめていたのを思い出す。

『　あんたちが、ボランティアすることは、
エライことだと思う。でも
そういう地震が、ここの地域でもあったこと。
何ひとつ支援はなくて、引きづりだした
布団にみんなでくるまり、そこに
雪が積もっていたこと。

小さな子が、『あむいよー、あむいよーと
泣いて、ひもじい思いもしていたこと。
他の地域の人に、教えてもらいたい　』
と云われたことを、思い出した。
余震が長く、１月から数ヶ月は、津波も恐れ
山の上で、屋根も無い所で、身を寄せ合って
暮らすしかなかったこと。船の帆にする布を
引きづり出して、テントにしたこと・・・

私達は、阪神大震災から一年目の、
『震災から学ぼう展』という地域の集まりで
三河地震のことを伝える人形劇を
多くの人に見てもらった。

今日は、詳しく記事を読もうと思う。