2017年08月28日

西幡豆駅のこと

あなたへのおすすめニュースに、
ふるさとを走る蒲郡線のことが乗っていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170827-00010002-seraijp-life

そこに私の生まれた町の西幡豆駅のことが
乗っていた。・・・懐かしいなあ・・・

西幡豆駅のこと

昭和30年代は、濃い緑色の長方形の二両電車だった。
どこでもそうだったように、駅長さんから
厚い紙の切符を、小さなガラスの窓越しに買って
ホームに出るときは、パチンと鋏を入れてもらう。

ホームに歩いてゆくと電車が来る。
プッシュー・・・と扉があくと、一人二人と降りてくる。
ゆっくり乗って座ると、ピーっと車掌さんの笛。
ガッタン!!・・・ゴトンゴトン~ゴトンゴトン・・・ 
自分で窓を開けたり、日よけをおろしたりして・・・
風よし!景色よし!気持ちよし!の電車だった。

西幡豆駅は小さな駅で、乗っていった人のだろう
自転車や乳母車が、隣に置いてあったりした。

40年代後半には、パノラマカーといって、赤くて
先端が昔の新幹線のような展望の良い電車が
1時間に一本、特急として走った。300円、指定席

西幡豆駅のこと

電子のラッパ音に合わせて、
どーけーよ どーけーよー どーけーどーけー♪
・・・などと口ずさんでいた。

今は、遠鉄線のような
赤いワンマン電車になっているようだ。

※ 関連記事

小さい頃は、西尾や蒲郡や豊橋に行くのも電車。

三ヶ根さんのロープウエイ、うさぎ島、猿ヶ島への
遊覧船に乗りにいったり、豊橋の丸物デパートや
名古屋の松坂屋、動物園、蒲郡の花火大会・・・
どこだったのかなあ・・・
サーカスに連れてってもらったり・・・
お出かけは多くなかったから、今は亡き母と行った
一つ一つが鮮明だ。

小学校の時は、日曜の朝、友達と二人で
【恐怖のミイラ】をテレビで見てから、
塩津のピアノの先生の所まで電車で行った。
いつも電車で一緒になるお姉さんとよくお話をした。
お菓子の入った小さな紙袋をもらったりして。。。

帰りには、プラットホームの椅子に二人で座り
向こう側の線路を走ってゆく、国鉄の
長い貨物列車のコンテナを大声で数えた。

高校の時は、通勤通学ラッシュで、
走って走って乗る電車は、混んでいて・・・
駅に泊まるごとに、みんな乗り込んできて
どんどんギューギューになって・・・
背の低いセーラー服の私は、周りの
学生服や背広の人たちの谷間で
黒い鞄を握りしめ、電車の揺れに懸命に抵抗していた。
そのうち背の高い人たちの金ボタンに囲まれて
頭の上で飛び交う会話を聞く余裕もなく、
真っ赤になって固まっていた。

乗り換えのホームに吐き出されると深呼吸・・・
高校までのふた駅は、そんなんでもなく
余裕があった。

お勤めの時も、電車通勤だったけれど
もう一、二本あとのだったから、
それほどでもなかった。


一度休日の午後、電車に乗り込もうとすると
同じドアから母が下りて来た。蒲郡方面に
行っていたんだね。「出かけるの?」「うん!」
「じゃあね!」と私は乗り込んだ。

空いている席に座ると、紙袋が一つ忘れてある。
あら・・・ 歩いてきた車掌さんに言うと
「どこまで行かれます?」「西尾ですけど・・・」
「じゃあ、申し訳ないけど、そこに届けてくれますか?」
「はあ・・・」  西尾で下りて、届けた。

夜、家に帰ると母が言った。「今日ね、アンタに
いいシャツを買ったんだよ~・・・ でも
電車に忘れてきちゃったみたい。」
「ええ~・・・? あの真ん中くらいの海側の席?」
「そうそう・・・ 」 「やだァ~・・・ 私、忘れ物で
西尾駅に届けて来たんだよ~・・・ 」
「あらホント!よかった! じゃあ
明日、もらってきてよ!」 「ええ~ェ?ヤダよ~
恥ずかしいじゃん・・・ 母の忘れ物でしたってェ~?」

でも親子だね、うっかりも、同じ席を選ぶとこも・・・
結局、もらってきた。
母にしてはセンスの良いモスグリーンの綿シャツ
しばらく、愛用させてもらったっけ。。。



西幡豆駅の隣は、カメラ屋さん、
向かいには小さな売店があって、本屋さん、薬屋さん
タクシー屋さん、赤いポスト ・・・ あったなあ・・・ 
ラブレター出そうかどうしようか・・・迷って迷って・・・

公衆電話ボックスも・・・ そうそう・・・
家に電話はなかったから、走って行って
10円玉積んで・・・ ドキドキしながら・・・

今は、駅の周りも変わっただろう。
駅長さんもいなくなった。券売機で切符を買い
いや、ワンマン電車に乗りこむ時に、チケットを
取るのかな?・・・ 天浜線と似た感じかな?
駅の風情は、どんどん変わる。合理化、簡素化されて
機械化・・・ 時代だね・・・ もうひと昔ふた昔も前のこと


昔は、おもちゃ屋さんに電車セットがあって
切符やハサミが、小さな駅や駅長さんの絵と一緒に
入って売られていた。男の子は、駅長さんになって
切符を切ってくれて・・・ 電車ごっこで遊べた。


私は、生まれた時から街に住んだことはない。
海があって、山があって、空があって、星がきれいで
空気がきれいで・・・ そういう所しか、たぶん住めない。
だから、森町にも今いられるのだろう。

家のそばを、天浜線が走っている。天浜線は好き。
遠州森駅は、木造で、古い木の長いベンチもある。

そんな小さな駅しか知らなかったから、
十何両もある列車とか、長~いホームとか、
時刻表の本、駅の長い階段、地下鉄とか・・・
10番線? 町のようなビルのような東京駅
駅のアナウンス・・・数分ごとの発車・・・
すごい人の波 ・・・ 20歳近くなってからも
いちいち、いちいち驚いていたっけ・・・

車の時代になってしまい、廃線となるところも多い。
自分も、車を使ってしまうけど・・・
また行ってみようかな・・・あの景色の蒲郡線・・・ 

でも、思い出が消えちゃうかな・・・
やっぱり・・・ふるさとは、遠くにありて思うもの・・・
なのかもしれない・・・けど・・・探してみたいな

思い出の断片でも ・・・ 

西幡豆駅のこと

http://carryke10.rssing.com/browser.php?indx=6216297&item=124




西幡豆駅のこと

家から浮輪持って、水着で走って走って、海に・・・
帰ると天水の水で洗って・・・ みんなで西瓜

風鈴の音を聞きながら昼寝



西幡豆駅のこと

アサリ・・・ 美味しかったなあ・・・

大きくて・・・ 七輪の網で焼いて・・・ 

おしょうゆ じゅーっ・・・ 
   

ふう・・・ 

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Posted by 森のブリコ at10:02
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森のブリコ
≪ブリコラージュ≫この言葉に救われました。
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